4 mars 2019 1 04 /03 /mars /2019 11:05

ギャラリー五辻は、2019年5月17日~6月20日に開催されますアーティスト、ギヨム・ボタジの第5回個展に喜びを持ってご招待いたします。

 

このJapan, my love展は、ベージュと白の地にコバルトブルー、ターコイズブルーで構成された控えめな色使いを基調とし、146cmx97cmの麻の生キャンバスに描かれた最近の作品18点と後ろから照明を当てたエアクラフトキャンバスを用いたインスタレーション2点、和紙を用いたインスタレーション1点を展示します。

 

Bottazzi art Tokyo Japan

 

「描いているうちに、自分を取り巻く要素や心臓の鼓動と調和する自分のリズムができてきます。自分の感覚と精神が一致するのです。つまり芸術は昇華だと言えます。

日のいづる国、日本にインスピレーションを受けた私の作品は、進化を止めませんでした。私は自分のフォルムを取り除き、絵の具も、キャンバスを保護するための地塗りも取り去りました。私は単に天然の麻のキャンバスが欲しかったのです。」                                                                         

 

 ギヨム・ボタジ

 

2000年にノーベル生理学・医学賞を受賞したエリック・カンデル*は、抽象芸術は芸術の真髄であり、具象芸術よりも深い認識作用を引き起こすことを証明しました。「現実の生活から離れた抽象芸術は、問題の積極的な解決を求めます。私たちは本能的に、抽象の中に識別できるモチーフや形や明白な図形を探すのです。それにより普段とは異なるもっと難しい方法を通して意識下で私たちの脳を働かせます。」  (参照:“Reductionism in art and brain science (芸術と脳科学における還元主義)”)

実験**により、好きな作品を見たり聞いたりすると、その作品が嫌いな場合に比べて認識作用がずっと豊かになることが分かりました。

神経科学者ヘルムート・レーダーが行った“Curved art in the real world – A psychological look at the art of Guillaume Bottazzi(現実世界の曲線アート ― ギヨム・ボタジの芸術の心理学的見方)”と題された科学的研究***では、ボタジの作品が見る人の不安を軽減し、脳の喜びを司る脳内部位の活動を促進する傾向があることを証明しています。

 

* インデペンデント紙によると「1947年のCIA発足時に、文化と芸術をアメリカの兵器の一部とすることが決定された」そうである。 エリック・カンデルはおそらくCIAが行った努力の実現に努めているわけだが、その発見は我々の芸術に対する理解に影響を与えている。

** コロンビア大学の神経科学者オリバー・サックスが行った実験。

*** ウィーン大学の神経科学者ヘルムート・レーダーとマルコス・ナダルが、脳と芸術に関する10年に渡る研究に続いて行った調査。

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